稼げる!プロコン育成塾

東京都中小企業診断士協会 中央支部認定のマスターコースです。基礎スキルと人となりに重点をおき、診断士に必要なことを しっかり学べるカリキュラムとなっています。

β世代

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

25期生/19期生の遠藤孔仁です。

新年ということで、2026年の見通しやこれからの予測などを見かけます。その一つとして、日経新聞では「α世代(アルファ世代) - 20億人の未来」を特集として取り上げています。私自身、Z世代で止まっていたこともあり、これから世界の中心となっていく世代の価値観に触れることに新鮮さを感じながら読んでいました。そこで、Z世代とα世代の間にある一番の要因として、スマートフォン(iPhone)の登場があるだろうと考え始め、世代ごとの特徴が気になり、生成AIで調べてみたら、下記のようなにまとめてくれました。

世代 生年範囲 主な特徴 ライフスタイル・価値観変化
団塊世代 1947〜
1949年
集団主義、我慢強い、
リスク回避 ​
勤勉・会社忠誠・物質的豊かさ追求、大量消費 ​
しらけ世代 1950~
1965年
反権力、消費慎重 ​ 個人主義萌芽、シニシズム、趣味・プライベート重視 ​
バブル世代 1965~
1970年
楽観的、経験豊富、
資産保有率高 ​
派手消費、ブランド志向、遊び盛ん ​
就職氷河期 1970〜
1982年
忍耐強い、悲観的、
スキル重視転職 ​
安定志向・会社不信、貯蓄・堅実消費 ​
ミレニアル 1980〜
1995年
適応力高く、
柔軟な働き方 ​
ワークライフバランス、多様性重視、体験消費 ​
Z世代 1995〜
2010年
多様性受容、SNS疲れ
とコミュニティ ​
コスパ・サステナビリティ重視、副業志向 ​
α世代 2010〜
2025年
AI自然使いこなし、
バランス重視 ​
タイパ最優先、バーチャル・リアル融合 ​

 

そこで、もう少しα世代について調べてみたら、既に次の世代として、β世代の登場が予測されていました。Wikipediaでは、β世代を下記のように特徴を説明しています。

β世代は人工知能 (AI)が生活の一部である「AIネイティブ」となる。また、ディープフェイクが出回る中で生まれ育つ最初の世代であり、現実の世界を探索することに関心を持たなくなるという予測も立てられている。この他、人工知能により、漫画のキャラクターが現実世界の人間と双方向の会話を行うことができるようになるため、β世代は漫画のキャラクターとも友達になることの可能な世代であり、新型コロナウイルス感染症の世界的流行のすぐ後に生まれる世代であるため、平和な時代に生まれ育つ幸福な世代となるとも予測されている。

さらに深堀してみようと、生成AIでβ世代の特徴を調べてみたら、その特徴を5つにまとめました。
β世代の主な特徴

  1. AI協働ネイティブ: 生成AIやロボットを「道具」ではなく「パートナー」として幼少期から活用。教育・遊び・意思決定でAIが常時介在。
  2. マルチキャリア志向: 生涯に3つ以上の異なる職業を経験し、「まだ存在しない仕事」を創出する柔軟性。単一キャリアの概念が希薄。
  3. 環境・持続可能性意識: 気候変動の日常化(異常気象・資源制約)を前提に、循環型生活やグリーンテックを自然に選択。
  4. 多様性超受容: 伝統的家族構造の崩壊(ペットファミリー増加、多様なパートナーシップ)を当たり前に受け入れ、人種・性別・文化の流動性を重視。
  5. 自己肯定感重視: 親の「スクリーンタイム制限」「レジリエンス教育」により、知識偏重より創造力・精神強靭性を優先。

β世代は、これから生まれてくる世代であり、実際の世代の特徴というよりも、現在の世相を前提に推測したものであるが、ここ1~2年に感じる変化を反映したもののように思われ、個人的に納得感をもつことができました。

この答え合わせは、かなり先になると思いますが、楽しみの一つとしたいと思います。


最後に当塾よりお知らせです。

ーーーーーーーーーーーーー

【ご案内】1/19(月)プレセミナーのお知らせ
診断士として活動を続ける中で、
 「この先、どういう軸で仕事を続けていくか」
 「独立・企業内、どちらの可能性も考えたい」
 そんなことを考える場面はありませんか。
1月19日(月)に、
 「診断士としてのOSが“稼ぎ続ける力”を支える」
 をテーマにした無料プレセミナーを開催します。
実務の現場で活躍している卒塾生2名が、
 「診る・書く・話す・聴く」という基礎スキルが
 どのように仕事や信頼につながっているのかを、
 それぞれの立場からお話しします。
ご関心のある方は、詳細をご覧ください。
▼詳細・お申込みはこちら
 https://www.kasepuro.com

1/19プレセミナー




 

今年の抱負

皆さん、新年あけましておめでとうございます。稼プロ!第25期の森谷 進吉です。

新年最初のブログということで、今回は私自身の「今年の抱負」について書いてみたいと思います。

私は今年5月で59歳を迎えます。還暦はもうすぐそこにあり、定年までも残り2年弱となりました。これまでのキャリアを振り返ると同時に、60歳以降をどのように生きていくのかを真剣に考え、準備し、行動していく――今年はまさにそのための大切な一年になると感じています。

「新年の計は元旦にあり」という言葉があります。昨年末、「稼げる!プロコン育成塾」のコースマネージャーである武井さんのブログを読み、その内容が強く印象に残りました。年の初めにこそ、自分自身の価値観や軸を改めて見つめ直すべきではないか。そう考え、私も年始にあたりキャリア・アンカーを再確認してみることにしました。

そこで、第24期の講義でいただいた『キャリア・アンカー』(エドガー・H・シャイン著)を改めて探し出し、セルフ・アセスメントを実施しました。当時の診断結果では、点数が高かったキャリア・アンカー・カテゴリーは、「専門・職能別能力」、「自立・独立」、「奉仕・社会貢献」の順でした。

それから一年半が経過し、今回あらためて診断してみた結果は、「自立・独立」、「奉仕・社会貢献」、「専門・職能別能力」という順位になりました。順位自体は大きく変わっていないものの、トップに来る項目が入れ替わった点は、私にとって非常に示唆的でした。

この結果から、私は次の三点を分析しました。

一つ目は、当時トップだった「専門・職能別能力」に代わり、今年は「自立・独立」が最上位となった点です。現在の組織に身を置きながらも、定年を意識することで、「自分のルール、自分の裁量で、自分の実力を試してみたい」という欲求が、専門性そのものへの関心を上回り始めていることを示しているように感じました。

二つ目は、「奉仕・社会貢献」が「専門・職能別能力」を上回る水準まで高まっている点です。単に専門性を高めること自体よりも、その専門性を、困っている誰かのために直接役立てたいという動機が、より強くなってきているのだと思います。

三つ目は、「経営管理能力」や「保障・安定」といったカテゴリーの点数が相変わらず低くかったことです。これは、現在の組織における安定した状態に強い未練がなくなりつつあり、独立に向けた心理的な準備が、少しずつ整ってきていることの表れではないかと受け止めています。

これらの分析を踏まえ、今年の抱負として、次の三点を掲げたいと思います。

一つ目は、現在の組織に対して副業申請を行い、機会を見つけて副業によるアウトプットを実践することです。独立後の働き方を、頭の中だけでなく、実体験として具体的にイメージしてみたいと考えています。

二つ目は、独立後の自分のブランドを語るための「三つ目のキーワード」を見つけることです。三つ目を見つけることで、自分は何者で、誰に、どのような価値を提供できるのかをより具体的に言葉にできるようにしたいと思います。

三つ目は、現在の組織の看板がなくとも、「自分」という看板だけで信用してもらえる仲間を増やしていくことです。具体的には、研究会や部会などに今まで以上に積極的に参加をしていきたいと思います。

また、当面の具体的な目標として、次の三つに取り組みます。

一つ目は、朗読発表会に向けた練習の完遂と、本番での実演です。2026年5月に開催される、宮崎先生・宮咲先生(稼プロ!10月講義の特別講師)主催のボイストレーニング教室の朗読発表会への参加を目標としています。そのために、個人練習および団体練習を重ねながら、「話す力」を磨いていきます。腹式呼吸や気持ちを込めて話す技術は、今後のさまざまな活動において必ず生きるものだと考えています。

二つ目は、農業経営アドバイザー試験への挑戦です。昨年11月に受験し、結果は今月中旬に発表されますが、万が一不合格であった場合には改めて勉強し直すつもりです。父が専業農家であったこともあり、農業は常に身近な存在でした。この分野での経営支援は、私自身が貢献できる領域と考えており、将来のブランディングの軸の一つにしたいと考えています。

三つ目は、事業承継関連の専門家養成講座の受講です。事業承継は、中小企業支援を行う上で避けて通れないテーマであり、生半可な知識では太刀打ちできません。知識を深めると同時に、同期受講生や講師、先輩方とのつながりを築き、自分の看板を信用してもらえる仲間を増やしていきたいと思います。

今年の干支は午年です。午年というと、勢いやスピードのイメージがありますが、私自身は「走りすぎて目的地を見失い、体力を使い切ってしまう」ことのないよう心がけたいと思います。今すぐ答えを出さない勇気を持ち、どこへ向かうべきかを見定めながら、農耕馬のように地に足をつけて確実に進んでいく――そんな一年にしたいと考えています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「こそぐ」経営 ― 日本の中小企業に宿る極限の合理性

 あけましておめでとうございます。25期の永岡伸一です。

 年末、とある忘年会にてマグロの中落ちを大変おいしくいただきました。全員が中骨の周りの身の部分をスプーンで必死にそぎ落としました。そこで話題になったのが、「こそぐ」という単語です。標準語でないこともショックだったのですが、この単語がネガティブに聞こえつつもポジティブにも捉えられそうだという展開になりました。稼プロ!の4大スキル「診る」「聴く」「書く」「話す」に「こそぐ」は並び立つのか。

 そこで「こそぐ」をテーマに少々論文を書いてみました。

 <ここから疑似小論文>

「こそぐ」経営 ― 日本の中小企業に宿る極限の合理性

「こそぐ」という言葉は、「削る」や「研ぐ」とは決定的に違う意味を持ちます。削るは量を減らす行為であり、研ぐは質を高める行為です。しかし「こそぐ」は、不要なものをぎりぎりまで削り落とし、残ったものを裸の価値としてむき出しにする行為です。そこには余白も装飾も許されません。

 この感覚は、日本の中小企業の経営そのものに近いと感じます。資本も人材も限られる中で、中小企業は容易には「足す」ことができません。できるのは「いまあるものから何を捨てるか」を選び続けることだけです。工程をこそぎ、在庫をこそぎ、作業時間をこそぎ、ついには経営者自身の睡眠時間さえこそぐ。こうして事業は、最後に残った勝てる部分だけで成り立つ構造へと変形していきます。

 この「こそぎ」の極限を体現しているのが、京都の老舗部品メーカー・オムロンの初期工場です。同社は創業期、資金不足の中で「不良品ゼロ」を掲げ、検査工程を極限までこそぐ代わりに、製造工程そのものを徹底的に作り込みました。結果として、検査に頼らない品質体制が生まれ、これは後の自動化技術の礎となったのです。ここで行われたのはコスト削減ではなく、「品質を残すためのこそぎ」でした。

 また、町工場の多い燕三条の金属加工業者は、販路・製品・設備を次々にこそぎ落とし、「この一工程だけなら世界一」という領域に特化することで生き残っています。多角化ではなく、こそぎ切った末の一点突破です。

 重要なのは、「こそぐ」経営は単なる節約ではないという点です。それは経営資源を限界まで削ぎ落とすことで、企業の本質を浮かび上がらせる行為なのです。中小企業診断士の役割とは、企業がこそぎ過ぎて未来まで削ってしまうのを防ぎつつ、何をこそぎ、何を残すべきかを設計することにあると思います。今年は適切なこそぐスキルを磨きたいです。

<ここまで>

 いかがだったでしょうか。なんかそれっぽくできてしまいました。いろいろな単語を切り口に経営を考えるのも面白いですね。現実逃避をしつつ、今年こそは先延ばししてきたダイエットに挑戦し、自分の体重をこそぎたいと思います。

 本年もよろしくお願いいたします。

おせち料理

明けましておめでとうございます。25期生の久保です。

本年も変わらぬご厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 今年も元日の朝におせち料理をいただきました。お酒とともに食事を楽しみながら、おせち料理の由来や意味について調べてみました。

語源(起源)

  • 「おせち」は「御節(おせち)」の略で、もともとは節供(せちく)、すなわち季節の節目に神様へ供える料理を指しました。
  • 中国由来の五節供(人日・上巳・端午・七夕・重陽)が日本に伝わり、その中で最も重要な節日が正月となり、正月料理=おせち料理として定着しました。

変遷

  1. 古代~江戸時代
    • 節供ごとに供える料理がありましたが、正月が中心に。
    • 江戸時代には「食積(くいつみ)」と呼ばれる保存食が正月用に用意され、後に「おせち料理」と呼ばれるようになりました。
  2. 明治~昭和初期
    • 各家庭で手作りが一般的。祝い肴(数の子・黒豆・ごまめ)、焼き物、煮物などが基本構成に。
  3. 現代
    • 冷蔵技術の普及で味付けは薄味に。
    • 洋風・中華風など多様化し、既製品購入が主流に。

意味

  • 神様への感謝と祈願:年神様を迎えるための供え物。
  • 縁起物の象徴:黒豆=健康、数の子=子孫繁栄、昆布=喜び。
  • めでたさを重ねる:重箱に詰めることで幸福を重ねる意。

                    (以上、参照:コトバンク)

毎年、当然のようにいただく「おせち料理」について、正月の家事を休む程度に思っていましたが、実は神様への感謝や加護を願う神事に繋がっていました。

 改めて節目として正月を捉え、新たな気持ちで自分を振り返ることが大切だと感じました。仕事・診断士活動・プライベートについて自分に向き合い考え、そして神様に誓う機会とすべきだと思いました。

 今年の我が家のおせち料理は、夫婦二人で経営している近所の洋食店から購入しました。店主はホテルのシェフをされていました。3段重3~4人前、33,000円、限定30食。引き取り時に店主におせち料理を始めたきっかけを聞いたところ、常連客からの要望だったとのことです。今年も早い時期に予約で完売したそうです。一度しか利用したことがなかったのですが一品一品がとてもおいしく、妻がインスタをフォローしておせち情報を得ることができました。おせち料理も期待以上のおいしさでした。

 おせち料理をいただきながら神様への感謝とともに、この飲食店の戦略も推察した正月となりました。

御神酒でほろ酔いになりつつ。――

 本年もよろしくお願いいたします。

 

老舗企業×組織改革──年明け前夜、組織はもう動いていた【第6話】

明けましておめでとうございます。 

本年もよろしくお願いいたします。 

24期生の竹内正之です。 

 

前回からの続きを掲載します。 

 11月28日、人事異動が発表された直後から、社内の空気は明らかに変わった。 
来期から本部制が導入され、私の肩書は営業本部長となった。 

「竹内、まだいるの?」 
誰も口にはしない。だが、そう思った社員は多かったはずだ。 

 当社は12月31日決算だ。組織を作った直後、3月末で異動されては困る。 
その判断から、出向先はすでに出向元へ根回しをしていた。来期も異動がないように、と。 

 その結果 
現場に現れたのは、周囲にとって“私という予期していなかった上司”だった。 

組織図は静かに書き換えられたが、人の認識までは追いついていなかった。 

新年初出勤の日、私は営業本部全員を集め、キックオフを行うと3人の部長に通達した。 
返ってきた反応は、戸惑いそのものだった。 

「そんなこと、今までやったことがありません」 

部長だけではない。その空気は、確実に部下にも伝播していた。 
だが、私は各部門にこう求めた。 

自部門のビジョンを考えること。 
そして、そのビジョンに基づいた計画数字を、自分たちの手で作ること。 

 驚いていたのは彼らだが、正直に言えば、それまで誰もそれをやってこなかった事実に、私の方が驚いていた。 

 12月中ではあったが、打ち合わせの日程を調整し、議論を重ねた。 
そんな折、ある部長が困惑した表情で切り出した。 

「新年の挨拶回りが、前役員の段取りのまま残っています。 
1月になっても、自分が担当していた部署には口を出すと言っているそうです」 

それでは現場の士気が下がる、と。 

私は即答した。 
「1月に入ったら、私が直接話します。新年の挨拶は、今まで通り進めてください」 

 混乱は確かにある。 
だが、その中でも、現場が変わろうとしている気配は、はっきりと感じ取れた。 

 一方で、変わらないのはどこか。 
そう考えると、どうしても視線は経営層に向かう。 

 今回、各部門が担う業務についても、分かる範囲で整理し、明確にした。 
ところが一部の管理者からは、仕事に着手する前から、こんな言葉が返ってくる。 

「これはうちの部署の仕事ではない」 
「そちらでやるべきだ」 

議論ではなく、押し付け。 
調整ではなく、線引き。 

 残念なことに同じことをまだやっている役員がいるのも事実だ。

 1月に入り、部門間の調整は避けられない。 
そしてそれ以上に、経営層自身が何を正しいとするのかを問い直す必要があると、私は感じている。 

年は明けた。 
だが、この会社にとっての本当のスタートは、まだ先かもしれない。 
次に動くのは現場か、それとも経営かその答えは、そう遠くない。 

寄付について考える

 稼プロ!事務局(23期生)の曽我です。新年あけましておめでとうございます。2026年元旦のブログを担当しますが、実は2024年元旦も私が担当していました。3年間で2回も元旦を任されるのは確率的には非常に低く、縁起の良さを感じます。

 せっかくの元旦ですので、世の中のためになることを考えてみたいものです。今回は「寄付」について取り上げます。皆さまは最近寄付をしたことはありますでしょうか。駅前の赤い羽根の共同募金の呼びかけやコンビニの被災地向けの募金箱、町内会や会社での赤十字への寄付の呼びかけなど、寄付に触れる機会は身近にあります。まずは無理のない金額で参加することが大切でしょう。

 少し踏み込んで、まとまった金額を寄付するという選択肢もあります。NPO法人の中で、認定NPO法人と呼ばれる団体への寄付は、確定申告が必要ですが、税金の控除を受けられます。5,000円寄付をし、税額控除を選ぶと、所得税が約1,200円安くなる可能性があります。認定NPO法人でないと税金の控除を受けられませんのでご注意ください。寄付先が認定NPO法人かどうかは、公式サイトで確認できます。

 最近はクラウドファンディングも広がっています。認定NPO法人による寄付型プロジェクトや、自治体が実施する「ふるさと納税型クラウドファンディング」では、社会課題を応援しながら税控除を受けることも可能です。税金の控除がなくても、応援したいと思ったプロジェクトにお金を支援し、お礼の品やサービス、報告を受けるのも楽しいことです。

 一方、日本の寄付の現状は厳しいものがあります。イギリスのチャリティー機関「Charities Aid Foundation(CAF)」が毎年発表している「World Giving Index(世界人助け指数)」の2024年版によると、日本は142か国中141位という大変残念な結果がでています。「過去1か月に①見知らぬ人を助けた/②寄付をした/③ボランティアをした」の3つの指標で評価しています。②の過去1か月に寄付をした人の割合については、日本は17%で117位タイで、G7の中では最下位です。アジアの中でも、韓国は40%、インドが38%、中国が31%ですから、かなり低水準にあります。

 国内の統計では、内閣府の「市民の社会貢献に関する実態調査」の最新版(2022年)によると「過去1年に寄付をした人」は35.3%です。寄付経験者の寄付金額の中央値は4,500円で、金額の分布で見ても、5,000円以上寄付した人が48.2%になります。寄付をする人は少ないですが、寄付をした人は一定額を出していることが分かります。課題は、寄付をする人の裾野を拡大することだといえるでしょう。

 私自身も大みそかに、以前から応援している認定NPO法人へ寄付をして、気持ちよく新年を迎えることができました。皆さまも、この一年の始まりに、寄付という選択を考えてみてはいかがでしょうか。

流氷のこと、意外としらないこと

稼プロ事務局の塩谷です。

今年もあっという間に大晦日を迎えました。
数日前からテレビもすっかり年末モードに切り替わっていますが、そんな折に「今年も海氷情報センターが設置されました」というニュースが流れてきました。例年であれば、きっと見過ごしていたニュースだと思います。しかし今年は、ブログで「流氷」について書こうと決めていたこともあり、自然と目に留まりました。

ここで少し補足すると、海氷情報センターとは、北海道周辺海域の海氷分布を把握し、船舶や関係者へ周知することで海難防止を図ることを目的として、海上保安庁第一管区海上保安本部(小樽市)に、毎年12月下旬から翌年4月下旬まで設置される機関です。

 

私自身も、皆さんと同じように今年は多くの出会いや出来事がありました。
その一つが、長年果たせずにいた知床への旅です。
宿泊したホテルに流氷の展示があり、そこではじめて知ったことがいくつかありました。例えば、真水は0度で凍りますが、塩分を含む海水はマイナス1.81度にならないと凍りません。知床は北緯44度に位置し、「寒いから海も凍る」と思いがちですが、実はもっと北にあるバルト海や北海は凍らないそうです。

では、なぜオホーツク海は凍るのか。
その理由の一つが塩分濃度です。地球上の海水の平均塩分濃度が約3.5%であるのに対し、オホーツク海は約3.2〜3.3%とやや薄いとされています。

その背景には、シベリアを流れるアムール川の存在があります。年間約2,000億立方メートルもの真水がオホーツク海に流れ込み、これは同海域に注ぐ河川全体の約75%を占めているそうです。その結果、アムール川河口に近いシベリア沿岸で11月中旬には海が凍り始め、それが時間をかけて流れ、年明け1月中旬ごろから北海道沿岸にも姿を見せるようになります。

さらに驚いたのはその規模です。
流氷の総量は日本列島の約5倍の面積、厚さは2〜10メートル、体積は約9,000億立方メートル。これをすべて溶かすには、63億トンの原油が必要で、日本全体の25年分の消費量に相当するそうです。

かなり端折ってご紹介しましたが、これらの話を知ったとき、
「知るきっかけがなければ、関心を持つことすらなかっただろうな」
と感じました。実際、私もここを訪れなければ、きっと知りませんでした。変な話ですが、知床への旅なので自然に触れ、美味しい食事をいただけて良かったのですが、これらのことを知れたことも大切な気づきとなり、来て良かったと思いました。

新しい年も、皆さんそれぞれに新しいことへ挑戦したり、まだ見たことのないものを見に行かれたりするのではないでしょうか。私自身も、やってみたいと思っていることは、躊躇せずトライしていきたいと思います。

今年も「稼プロブログ」をお読みいただき、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、良いお年をお迎えください。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。